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喫話処

知らなくていいことを知ったかぶる為のブログ

映画【シン・ゴジラ】を考察しすぎてみた(後編)

こんにちは、種族値高いけど個体値ひくいタイプのリンです。

 

前回の記事では考察までたどり着かずすみません。タイトル詐欺ですね。反省します。

 

rinblog.hatenablog.com

 

 

そんなわけで今回はしっかり真面目にシン・ゴジラの考察です。映画鑑賞後、吉祥寺の居酒屋で日本酒を飲みながら一人でボンヤリ考え続けた意見です。途中から考えること自体が楽しくなってきた個人的な感想なので、ぜひ違う意見やツッコミ等、コメントで待ってます!

 

※以下ネタバレ満載なので、まだ見ていない人はご注意下さい。

 

 

 

1.ゴジラとは何か

2.政府の対応

3.牧博士とは何者か

4.ゴジラの生態

5.最後のシーンの意図

6.まとめ

 

思ったより長くなったので、最後のまとめの箇所を読むだけで十分です。

 

 

1.ゴジラとは何か

 

突如として東京湾に現れて、進化をしつつ消えては現れ、関東圏に被害をもたらしたゴジラ。この作品はそのゴジラとどう立ち向かうか、って話なわけだけど、果たしてそもそもコイツなんなの?と。

なんでもねぇよただのそういう設定のファンタジーだよ、って言う人もいるとは思うけど、全体を通してのメッセージ性の強さを考えると、それだけでは済ませたくない。

 

ゴジラが現れたことに対する人間のパニックは、その巨体による被害よりもそこから放出される放射線が大きな原因だった。

災害と位置付けられるあれだけの巨体、それも未確認生物の放射能で対策に追われる様を見れば、考察とか関係なく3.11やヒロシマナガサキを想起してしまうのが日本人だと思う。

さらには自衛隊のほとんどの武器が通らない皮膚に、超遠距離型ビーム、ガスを放出してからの火炎放射。活動停止中も近付くモノを無作為に破壊するチート能力。

あの絶望感は初代ゴジラを超えるほど凄まじい。

 

そんな、圧倒的で「人智を超えた」力を持つ兵器。これが前提としてのゴジラだ。

 

2.政府の対応

 

政府の後手後手で見当外れな認識に、緊急時においても形式を重んじ責任は転嫁し前例にすがる体制は、途中から素直に笑えなくなるほど皮肉な描写だった。

首相を始めとする各官僚の会見での説明は曖昧で流動的で、断言する内容に根拠はなく、これも同じく例の時期を思い出す。

ネット上のSNS等の情報が政府の認識を上回る様子は、ただ現代を描写しただけにしては懐かしい。

 

3.牧博士とは何者か

 

そろそろ本題に入っていこう。

7年前からゴジラの出現を予想し、最初にゴジラが出現した東京湾に浮かぶボートの中に靴とゴジラの生態についての暗号化した情報、それを解くヒントを残して消えた牧博士とは何者なのか。

 

作中で彼について述べられる情報は上記のほかに、〈放射能によって妻や子供を失い、核実験を繰り返す人間を恨んでいるかも知れない〉ということだ。

また、初めてゴジラが出現した際に爆発が起きたことを考えると、

1.そのとき突然ゴジラが出現した

2.それまでそこにいたゴジラが活動を開始した

のどちらかということになる。その場所で博士が消えていたのであれば、

1.博士が何らかの理由でゴジラになった

2.博士の行動がゴジラを生み出すトリガーとなった

のどちらかと考えるのが妥当だろう。

 

そして、船内に残された宮沢賢治の詩集【春と修羅】。

詳しい説明は長くなるので端折るが、読んだことがある人ならば、この詩集の意味するところが前者の結論であると思うだろう。

 

私の中での結論は、牧博士が独自にゴジラの研究を続け、そのデータを暗号として残して自らゴジラとなり、日本に上陸した、というものだ。

理由は作中で述べられている通り、人間への挑戦、というより”提議”だったと思う。

 

4.ゴジラの生態

 

ゴジラは進化する。

それも最初の進化は、大量の血液のようなものを流したあとに。

そして上述した対処のできないほど圧倒的な力。最終的にゴジラを倒すために核兵器を用いることが全世界の決定としてくだる。

通常の武器が効かず対抗手段は核しかなく、放射線を撒き散らす巨大生物。これってもう、ゴジラ自体が核兵器だと言えるんじゃないか。実際体内で核融合によってエネルギーを作り上げているわけだし。

 

ちょっと話を変えて、結果的に作中で行われたゴジラの凍結作戦について。

これは、

・体内で核融合を起こしているゴジラは、必ず冷却機能も備えている。

・それは血液の循環によって行われていることがわかった

・だから血液凝固剤を使ってその機能を止めよう

というものだ。

この途中で問題となったのは牧博士の残したデータで、それによるとゴジラは元素を作り変えて自分のエネルギーにすることができるかも知れないこと。これにより、凍結するための薬を注入したところでその成分元素を変化され無意味に終わる可能性がある、という問題だった。

しかし調べた結果、そのデータはゴジラの細胞に住む微生物のもので、その微生物がゴジラの細胞の働きを抑制する物質を出しているということだった(より細かい説明は難しい…)。

 

ゴジラ核融合による莫大なエネルギーを生み出し放射線を撒き散らしてるが、その細胞に済む微生物は多少なりともその働きを抑制できる、と。ふむふむ。その微生物ってなんだろうなぁ、と思うのは深読みしすぎかな(笑)

 

5.最後のシーンの意図

 

ゴジラの凍結が完了し、物語の終わりのシーン。

ゴジラ本体にクローズアップしていき尻尾の先にカメラが向くと、そこには確かに人の形をした”何か”があった。

それはまるでロダン地獄の門のような、原爆被害者を描いたときのような、溶けて苦しんでくっついたような、なんとも言えない不気味な姿。

個人的には、ネウロに出てきた【最後の自分像】っていうのが一番しっくりくる。

 

ここまで読んでくれた人には伝わってるかも知れないが、私はゴジラ核兵器として認識している。生み出した人類さえも手のつけられない人類史上最悪の兵器。

それを作り上げている、構成している要素は、苦しんだ人間である。

 

正直ゴジラの次の形態とか絡めた考えもあるけど、人々の犠牲の上に誕生したのがゴジラだった、というメッセージとして受け取るのが今の私の結論。

 

6.まとめ

 

人類はこれまでの歴史で様々な戦争を経験し、多くの血を流してきた。そしてその犠牲と哀しみの上に、ついには当の人類にも対処できない、核兵器というものを生み出してしまった。

それには破壊という目的しかなく、その対象は無差別。生み出すエネルギーは莫大で、そして、それは消滅させることができない。対抗するには同じ核兵器を用いるか、そのものを凍結させるか。

 

人類は、凍結させることにした。無くすことはできないので、活動を止め、管理することにした。

しかし次にまたいつ動き出すかわからない。そして、次は問答無用で核兵器による対抗になることが決定しており、そのカウントダウンもただただ今は止まっているだけである。

 

恐怖や破滅をもたらすその兵器。それを生み出したのは、人びとの犠牲や哀しみだったのに。

 

私の考察はこんな感じ。

これは牧博士が犠牲の上に尚核実験をやめない世界に投げかけた問題であり、そのまま作品が観客に投げかけてきた問いかな、と。

観てる途中から「メッセージ性強いなー」と思ってたから自分の中の問題にすり合わせちゃった部分はあるけど、逆に私はこれ以外の解釈ができなかった。

 

無駄な文が多くてかなり長くなったけど、ちゃんと読んでくれた方、ありがとうございます。

ほかの作品の感想はもっと短くなるはずです。

 

 

まとめ

・核問題ちょっと考えよう

・長い真面目な文章はつまらない